八幡市では、物流施設の建設だけでなく、住宅地や商業施設、駅周辺の整備など、土地の使われ方が変わる開発が進んでいます。
特に近年は、第二京阪道路や新名神高速道路へのアクセスを背景に、八幡市南部を中心として物流・産業系の土地利用が目立つようになりました。一方で、橋本駅周辺では駅前整備が進み、八幡南山では住宅と商業施設を組み合わせた大規模な開発も進んでいます。
このページでは、八幡市内で確認できる大型開発を一覧で整理します。
開発の進捗や計画内容は変わるため、新しい情報が確認できた段階で随時更新していきます。
八幡市の大型開発一覧
| 開発・事業 | エリア | 主な内容 | 規模 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ・Ⅱ | 戸津水戸城 | 大型物流施設2棟 | 延床約24万㎡超 | Ⅰ建設中・Ⅱ計画 |
| ルナシティ松井山手 | 八幡南山 | 住宅+商業+公園 | 105区画・約3.7ha | 造成中 |
| 上新電機 八幡南山店 | 八幡南山 | 大型商業施設 | 店舗面積約2,819㎡ | 開業済み・進行状況確認中 |
| 橋本駅周辺整備 | 橋本 | 駅前広場・駅前道路など | 駅周辺整備 | 整備中 |
| 内里・上奈良地区の産業系土地利用 | 内里・上奈良 | 産業・物流系施設 | 地区計画約2.7ha | 進行中 |
| 戸津地区の産業系開発 | 戸津 | 大型物流施設など | 約11haの開発計画 | 進行中 |
※「大型開発」は、建物単体の新築だけでなく、住宅地・駅周辺・産業用地など、地域の土地利用に影響する規模の事業も含めています。
MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ・Ⅱ
現在の八幡市で最も大きな開発の一つが、戸津水戸城で進む「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ・Ⅱ」です。
三井不動産と日鉄興和不動産による物流施設で、Ⅰは2026年3月16日に着工しました。
Ⅰは延床面積約7万8,155㎡、Ⅱは約16万1,488㎡。2棟を合わせると延床面積は24万㎡を超えます。
Ⅰは2027年8月末、Ⅱは2028年9月末の竣工が予定されています。Ⅱについては2026年10月の着工予定とされています。
立地も特徴的です。
第二京阪道路の京田辺松井ICから約3.7km、新名神高速道路の八幡京田辺ICから約2.8km。京都・大阪・神戸を結ぶ物流拠点として計画されています。
さらに、この開発では物流施設だけでなく、河川の付け替えや湛水池などの整備によって治水機能を高める計画もあります。地元農産物を使った商品の販売も予定されており、単純に「倉庫を建てる」という開発とは少し性格が異なります。
この開発から見えること
24万㎡を超える物流拠点が完成すれば、八幡市の物流機能はさらに大きくなります。
ただし、地域経済への影響は施設の大きさだけでは判断できません。
実際にどの企業が入居するのか。
そこで何人が働くのか。
物流企業や運送会社が周辺に進出するのか。
従業員向けの飲食店やサービス業が増えるのか。
こうした変化が積み重なって、初めて地域経済への影響が見えてきます。
このサイトでは、施設の完成だけでなく、その後の企業進出や求人まで追っていく予定です。
ルナシティ松井山手
八幡市南山では、住宅と商業施設、公園を組み合わせた大規模な住宅開発が進んでいます。
「ルナシティ松井山手」は、八幡市八幡南山87番ほかを対象とする開発で、全105区画、総面積約3万7,112㎡。
住宅地だけでなく、街区内公園や商業施設を組み合わせた計画になっています。造成工事は2026年8月末予定とされています。
単純な戸建て住宅の分譲ではなく、一つの街区をまとめて整備するタイプの開発です。
105区画に新しい世帯が入れば、住宅の供給だけでなく、周辺の道路利用、買い物、教育、子育て、飲食などにも影響する可能性があります。
特に八幡市の場合、南部では物流・産業系の開発が進んでいるため、今後は「働く場所」と「住む場所」がどの程度近い範囲で形成されていくのかも見ておきたいところです。
上新電機 八幡南山店
八幡南山では大型商業施設の整備も進んでいます。
京都府の大規模小売店舗立地法に関する資料では、「(仮称)上新電機 八幡南山店」が八幡市八幡南山39番1の一部ほかに計画され、店舗面積は約2,819㎡、駐車場は141台とされています。
住宅開発と商業施設が同じエリアで進むことで、南山周辺の土地利用は少しずつ変わっています。
今後は、上新電機だけを見るのではなく、その周辺にどのような店舗やサービスが集まってくるのかを確認する必要があります。
橋本駅周辺の整備
八幡市北部では、橋本駅周辺の整備が進んでいます。
八幡市は駅利用者の利便性向上などを目的として、駅前広場やロータリー、駅前道路などの整備を進めてきました。
駅前ロータリーについては、2024年1月から最終形のロータリーの使用が始まっています。今後はバリアフリー対応の公衆トイレや屋根付きスロープなどの整備も予定されています。
また、市の計画では橋本駅周辺について、隣接する民間開発との調整を図りながら駅前整備を進める方針が示されています。
橋本駅周辺の開発は、物流施設のように巨大な建物を作る事業とは性格が違います。
しかし、駅前の道路やロータリー、民間開発が組み合わさることで、地域の人の流れを変える可能性があります。
八幡市の「北側のまちづくり」を見るうえで重要な動きです。
橋本駅南側では、当初予定されていたマンション計画と発掘調査をめぐって、現在は別の動きも出ています。
橋本駅前のマンション計画はどうなった?橋本陣屋跡の保存問題を解説
内里・上奈良地区の産業系開発
八幡市南部では、物流施設だけでなく、産業系の土地利用を誘導する動きも続いています。
内里・上奈良地区では約2.7haを対象とする地区計画が定められています。
この地区は第二京阪道路の八幡東インターチェンジから約500mに位置し、都市計画道路八幡田辺線にも近接しています。
八幡市は、新名神高速道路の全線開通による効果を活用して産業振興を図る「産業振興ゾーン」の一つとして位置付けています。
つまり、個別の企業による建物建設だけではなく、市として産業用地を確保し、企業を呼び込む方向性が存在します。
戸津地区では大型物流施設の開発が進行
戸津地区でも大規模な物流施設を目的とした開発が進んでいます。
八幡市議会資料では、約11haの敷地を対象に、北棟・南棟の物流施設を整備する開発が進められていることが示されています。
市の資料では、北棟の延床面積約7万6,000㎡、南棟約16万8,000㎡という規模が示されていました。
この開発では、雨水を一時的に貯める調整池や河川の付け替え・拡幅など、治水面の対策も計画されています。
また、物流施設への車両は東側の府道交野久御山線を利用する計画とされており、交通量への影響についても行政・道路管理者・警察との協議が行われています。
八幡市南部では、このように物流施設の大型化と産業用地の整備が同時に進んでいます。
八幡市では「物流だけ」が開発されているわけではない
ここまでを見ると、現在の八幡市の大型開発には大きく分けて3つの流れがあります。
1つ目は物流・産業。
戸津や内里・上奈良など、幹線道路へのアクセスを生かした土地利用です。
2つ目は住宅・商業。
八幡南山では住宅地と商業施設を組み合わせた開発が進んでいます。
3つ目は駅周辺。
橋本駅では駅前広場や道路など、人の移動を支える都市基盤の整備が進められています。
この3つは別々に見えますが、地域経済という視点ではつながっています。
物流施設が増えれば雇用が生まれる可能性があります。
働く人が増えれば住宅や飲食、買い物などの需要が発生します。
住宅が増えれば道路や公共施設、生活サービスへの需要も変わります。
駅周辺が整備されれば、人の移動や商業活動にも影響します。
つまり、大型開発を見るときは「何が建つのか」だけではなく、その開発によって八幡市の人・企業・お金の流れがどう変わるのかを見ることが重要です。
八幡市の大型開発はこれからどうなる?
八幡市は、第二京阪道路や新名神高速道路へのアクセスを生かして産業振興を進める一方、住宅地や駅周辺の整備も進めています。
市の計画でも、企業が進出できる土地の確保や、市街化調整区域での地区計画決定などを通じて工業・商業基盤を整備する方針が示されています。
そのため、今後も八幡市南部を中心に新しい企業や物流施設が増える可能性があります。
ただし、すべての計画が予定通り進むとは限りません。
土地の合意形成、都市計画、道路、治水、企業の投資判断など、複数の条件が関係するためです。
八幡ビジネス通信では、計画が発表された時点で終わらせず、
計画 → 着工 → 完成 → 企業進出 → 求人 → 稼働
という流れで追跡していきます。
それによって、八幡市の大型開発が実際の地域経済にどのような変化をもたらしたのかを記録していきます。
このページは随時更新します
八幡市では今後も新しい開発計画が出てくる可能性があります。
新しい大型物流施設、工場、商業施設、住宅地、駅周辺整備など、地域の土地利用に大きな影響を与える情報を確認した場合は、このページに追加します。
また、計画段階だった開発が着工した場合や、完成・開業した場合にも情報を更新します。
「八幡市で何ができるのか」だけでなく、「その後どうなったのか」まで追える一覧にしていく予定です。
情報について
このページでは、八幡市、京都府、国、開発事業者などが公表している情報を中心に整理しています。
計画段階の事業については、今後内容が変更される可能性があります。
また、すべての開発を網羅しているものではありません。今後、確認できた情報を追加していきます。

